空の旅への期待と余韻

新千歳空港国際線旅客ターミナルビルが2010年3月26日にオープンしました。
大空へと旅立つ人々にとっては高まる期待感、長い空の旅を終えここに到着した人々には、到着の安堵感を優しく受け止めるような気配をもつ空間がターミナル建築だと考えました。国際線旅客ターミナルビルの照明計画では、高まる期待感を「白くさっぱりとした光色」で、また癒される安堵感を「温かくほっとする光色」としています。この2つの光色は、出国手続きのゾーン、あるいは税関のゾーンではっきりと切り替える「色温度ストラテジー」が大胆に取り入れられています。

新千歳空港国際線旅客ターミナルビル 2010/北海道
建築設計:日建設計/北海道日建設計
NEW CHITOSE AIRPORT INTERNATIONAL TERMINAL BUILDING 2010/Hokkaido
Architects:NIKKEN SEKKEI/HOKKAIDO NIKKEN SEKKEI





色温度ストラテジー

大空へと旅立つ人々にとっては高まる期待感、長い空の旅を終えここに到着した人々には、到着の安堵感を優しく受け止めるような気配をもつ空間がターミナル建築だと考えました。国際線旅客ターミナルビルの照明計画では、高まる期待感を「白くさっぱりとした光色」で、また癒される安堵感を「温かくほっとする光色」としています。この2つの光色は、出国手続きのゾーン、あるいは税関のゾーンではっきりと切り替える「色温度ストラテジー」が大胆に取り入れられています。





スーパーアンビエント照明方式


この建築の持つダイナミックな空間構成と特徴的な構造を強調していく為に、日本国内で初めて大規模な「スーパーアンビエント照明方式」を採用しました。これは、天井に設置した反射ミラーにメンテナンスしやすい場所から針のように細く鋭い光を与えて、ミラー反射により効率よく空間に光を配分する照明手法です。すべての反射板の角度をシミュレーションにより設定し、高効率反射ミラーを用いることで、必要な光を的確に与えることができます。(この合理的な照明手法は、ドイツの公共空間で数多く見ることができます。)天井面で照明器具が主張することなく広々とした空間の解放感が得られ、さらにメンテナンス性にも優れた手法です。